日本初の女子大生は、東北帝国大学理科大学に1913年(大正2年)に入学した黒田チカ、牧田らく、丹下ウメの3人でした。この3人の入学許可が官報に掲載された8月21日は「女子大生の日」とされています。
黒田チカ(くろだ ちか、1884年3月24日 – 1968年11月8日)
日本最初の女性化学者で、お茶の水女子大学名誉教授。植物色素の構造決定を行ったことで知られています。1964年に放送されたNHKの子供向けドラマは「たまねぎおばさん」では黒田を主人公として、女優の市原悦子が演じました。
金山らく(かなやま らく、1888年 – 1977年1月7日)
日本初の女性理学士の一人として知られています。夫は官展作家として知られていた洋画家の金山平三で、結婚して家庭に入ってからも数学の研究を続け同僚たちとの交流は続いていました。
丹下ウメ(たんげ うめ、1873年3月17日 – 1955年1月29日)
日本人女性として2人目の女性農学博士で、40歳で東北帝国大学へ入学し、卒業後は48歳で渡米し、アメリカ合衆国のスタンフォード大学、コロンビア大学で栄養化学を修めています。