かなとこ雲は、成長した積乱雲のうち、頂上部分が広がって平らになっているものです。金属加工などで用いる金床(かなとこ)に形状が似ていることからこのように呼ばれており、別名で「朝顔雲」「傘鉾雲」「アンビル」などとも呼ばれます。
通常、積乱雲は強い上昇気流によって上に向かって成長していきます。しかし、高度10km前後には対流圏界面と呼ばれる対流圏と成層圏の境界あり、積乱雲はこれ以上、上には成長できません。そのため、この領域に達した積乱雲は横へと広がり「かなとこ雲」と呼ばれる形状に発達します。
かなとこ雲の下では、雷を伴った激しい雨風となることが多いので注意が必要です。